ほぼ日のダーリンコラム


最近、読むことが出来ていなかったほぼ日を久々に読むことが出来た。

 昔、『週刊文春』に『ちょっといい話』という
 戸板康二さんの連載エッセイがありました。
 たしか、そこで読んだのだと思いますが、
 こんな話があって、これをよく思い出すのです。
 息子が川に入って流されてしまった。
 流れの速い川に、抵抗できずに流されていく息子。
 父親が見つけ、川沿いを並走しながら助けようとする。
 そして、あることに気づき、息子に向って叫ぶ。
 「おまえは、泳げるんだ!」
 いま川を流されている息子は、
 スイミングスクールにも通っていた水泳のできる少年だ。
 しかし、驚きと恐怖で為す術を失っていたのだった。
〜 略 〜
 そのなかで、こんな話にもなりました。
 「しかし、わたしたちのご先祖さまは
  強かったんだねぇ」と。
 災害ばかりでなく、幾度となくあった戦争も、
 すべてをくぐりぬけて、子孫のじぶんたちがいる。
 「おまえは、泳げるんだ!」ですよ、ぼくらも。