日本の「安心」はなぜ、消えたのか 〜 山岸 俊男


日本で構成されていた「閉じた社会の中で他人を裏切ることは出来ない農村的な」安心社会が崩壊していき、「オープンな社会で他人を信頼できるかどうかの判断をする」信頼社会に移行しようと思っているが、なかなかうまくいかないと言うのは、「安心社会から信頼社会へ」 で書かれていた事だけど、なぜうまくいかないのかについて、より詳しく書かれていた。

そもそも一般的に他人を信頼をする事が出来ないと考えているネガティブさ。さらに、正直者が損をしてしまうと言う雰囲気の社会。ほとんどのひとが「みんなが主義」の日和見主義者なのに、非協力者なのではないかと考えてしまう意識。などがうまく信頼社会になれないことの原因だと書かれていた。

その状況を変えるものは「説教」、「武士道的な心がけ」、「道徳」ではなく、「臨界質量」、「機会コスト」、「商人魂」が解決の糸口だと著者は言っている。


もう一度読んで見ようかな。