負けに不思議の負けなし〈完全版〉 上 〜 野村 克也


朝日新聞天声人語で紹介されていたので、読んでみた。タイトルから考えて勝負論のような事が書いてあるのかなと思ったのだけど、ちょっと違っていて、1980年前半のプロ野球の試合内容の考察と監督と選手の評論のような話がまとめられた本だった。スポーツコラムと言ったら良いのだろうか。

    • 全員が同じ方向ばかりを気にしだしたときに反対方向に目を向ける者、私はキャッチャーはそういう部署だと思っている。
    • エースというのは他の人間が出来ないことを平気の平左でやってのけるからこそ、その名がある。
    • よく、監督の気持ちを理解できる選手が多ければ多いほどそのチームは強い、といわれる。
    • 負けるにしてもエースらしい負け方をしなければならないと思う。


下巻もあるのだけど、下巻は読まないと思う。