粗にして野だが卑ではない―石田礼助の生涯 〜 城山 三郎


読み終わった。
ノンフィクションものなのだけど、小説っぽく楽しく読めた。

一節。

「企業心の向上以外にない。……能率を上げるにはね、全体の統制を乱さない範囲において、独断専行をできるだけ許す、ということですね」
 ただし、「ただパンのために働くのはよせ。理想の光をかかげてやれ」と、国鉄職員に訴えている、とも。